ピンクのシリコン(非貫通)

クソどうでもいいことばかり書いてある。

ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル

何故か今更PS3を起動し、悪名高きあのゲームを遊んでいた。

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そう、ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル(以下ASB)である。買った時は確か漫画にハマりだした頃で、ジョジョの奇妙な冒険ベルセルクが俺の中でバイブルに近い存在となっていた。この2作は俺に漫画の面白さを教え込んだタイトルで、スラッシュで区切られたTwitterのプロフィール欄では必ず一つ目と二つ目に書いていた。そんな時に満を辞して発売されたASB。もちろん初回限定版を予約し、吉良吉影(not川尻耕作)もゲットした。のだが…まぁまぁ期待外れだった。その後俺はASBをやりこむこともなく格ゲーにハマることもなくダークソウルと出会い、今まで以上にゲームにのめり込んでいくのだけれど、それはまた別の話。

 

そんなこんなで、少し触って放置していたASBを改めて触ってみた。

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トロコンチャートとしては、とりあえず一周ストーリーモードをクリアし、残ったトロフィーを掻き集めるとプラチナトロフィーが獲得できるような形。曰くブーストゲーとしては優秀らしい。実際すぐにトロコンできた。10時間かからなかったくらい。格ゲーは相変わらず苦手だけど、このゲームは四角ボタンを連打することで簡単なコンボは繋いでくれるので難しいことはない。細かな条件付きトロフィーはバーサスモードで2Pを使い、オフライン1人プレイでも獲得が可能。というかトロフィー攻略はもう出揃ってるだろう。何年も前のゲームだし。

 

発売するや否や、「無料で遊べちまうんだ!」という購入者を煽るような台詞やストーリーモードのショボさから「クソゲー!」だの「言うほどクソゲーではない!」だの各地で大炎上。結果、即値崩れして「これが本当のスピードワゴン」「(ワゴンに)クールに去るぜ」等と言われたりと一大ムーブメントを起こした本作。ファミ通レビューで40点満点を獲得したことから、以降ファミ通レビューで40点以下のゲームが出ると「ASB以下のクソゲー」と呼ばれる謎の文化が出来たりと、何かと色々言われていたタイトルだった。今更になって改めてプレイすると感想も変わってくるかな?と思ったが、そこそこ面白かったけどやっぱり期待外れって感じだった。

個人的にはPVの演出が良かったから(ここはゲーム本編でも良かった)ストーリーモードに期待したんだけど、ムービー等は無く基本的に文字送り&ダイジェストで進む。オールスターバトルと銘打った割にはキャラが少なく(格ゲー的には多いor十分な量なのかもしれないが…)、ギアッチョやリゾット、ディエゴなんかの印象深いキャラクターは未参戦。4部までのストーリーモードはASB比較では割としっかり(それでも味気ない)していたんだけど、5部以降は突貫工事みたいな内容で、6部なんかはプッチ神父徐倫が3回戦うだけで終わる。やはりこの辺の雑さが当時の俺には受け付けなかった。1部から8部という、巻数にすれば100巻以上ある漫画を一本のゲームにした結果、それぞれの章があっさりしちゃうのは仕方ないことなのかもしれないけど、それなら3部までをじっくりゲーム化!って感じにしてくれた方が嬉しかったな…。せっかく各部で区切ってくれてるんだし。

 

愚痴ばかりになったけど、各部によって変わる絵柄を再現したようなグラフィックや、名シーン・名台詞をゲームに落とし込んだ特殊演出なんかは良かった(つっても格ゲーとして遊ぶならテンポ悪く感じるかもしれない)(ジョジョ好きがジョジョっぽさを感じたいならアリかも…?)。このあたりは後のアイズオブヘブンにも受け継がれているのだろうか。EoHが発売した時期には俺のジョジョ熱も冷めてしまっていたが。

 

まぁ、そんなこんなでASBを今更トロコンしたよ!ってお話でした。今更やる人なんていないだろうけど108円で買えるだろうし、ジョジョが好きならやってみるのもアリだと思いますよ。でもフルプライスの価値は確実に無い。

 

このゲームをプレイしていると、連鎖して当時のこと色々と思い出しちゃったよ。中学校の漫画好きの先生と「一緒にやりましょうね!」とか言ってたな。あの頃の俺は今より多くのものを持っていた気がする。なんだか凄くノルタルズィ…。思い出の中でじっとさせておけばよかった…。

今回はこの辺りで。