ピンクのシリコン(非貫通)

クソどうでもいいことばかり書いてある。

とあるオタクの懐古目録 新約5巻

小さい頃からの個人的な趣味としてブログ巡りがあった。1000字~3000字くらいで、好きなものについて日々語り続けているようなブログが特に好み。それ以下だと記事を読んだ後に少し物足りなさを感じるし、だからって10000字とか書かれてると読んでるうちに「長いなぁ…」と思ってしまう。個人的には好きなものについて延々と語りつつ、所々から筆者個人の嗜好や世界観が漏れ出しているような文体が最高。とは言え最近はアフィブログが多くて、なかなか好みのブログに巡り合えない。ネット検索欄に趣味のコンテンツ名と「ブログ」とか打ち込んで検索してみるんだけど、出てくるのは「稼げる」だの「まとめ速報」だのそんなのばっかり。一応ゲームに関するブログだと「プレイ日記」とかで検索すれば、個人が趣味で書いてるブログが出るには出るんだけど…それも前と比べると見つけづらくなったなぁ…って、やんなっちゃうぜ。

 

どうでもいい話はこの辺りで切って、本題へ。

 

・新約 とある魔術の禁書目録 5巻

ノベコミで新約4巻ラストまで読んだので、続きの新約5巻をBOOK WALKERで購入。舞台となるのは一端覧祭を目前に控えた学園都市。新約2巻で学園都市を飛び出してからというもの、ハワイ(新約3巻)→バゲージシティ(新約4巻)と来て、ようやっと学園都市に帰ってこれたのが新約5巻。相変わらず過労で死にそうなスケジュールっすね…。学園都市で開かれる一端覧祭の準備期間を舞台に展開されるのが今作。吹寄やデルタフォースが出てくると日常編って感じがしていいわね。フルメタルパニックみたいに日常短編集出してくれないかしら。

 

で、まぁ色々あって戦いに巻き込まれていくわけですが。ざっくり状況を整理すると、

 

・フロイラインという科学にも魔術にも染まっていない、その割には何故か不死のヤバヤバ人間(人間…?)が学園都市の窓の無いビルに幽閉されている。ビーカーに浮かんでる逆さま理事長的にはプランに影響を及ぼすから外に出したくない。

グレムリン(オティヌス)はそれを手に入れてどうこうしたい。

・オッレルス、バードウェイ、フィアンマ、etc…はフロイラインをグレムリンの手に渡したくない。

・家庭的麦野にクッキングされて復活したサンドリヨンはテーブルにされた恨みを晴らすべくグレムリンの邪魔をしたい。

・そんな中でグレムリンの雷神トールは、オティヌスのやり方が気に食わないからフロイラインを助けたいってことで上条さんとタッグを組んで行動する。

 

…こんな感じだっけ?

細かい出来事だと、歯医者に連れていかれる黒夜や、漫画みたいな肉を食べる打ち止めとフレメア(何故かフロイラインと友達になる)、まさかのフレ/ンダ(❓)と再会(?)を果たす麦野など、ただの箸休めや次巻に持ち越されるような部分も多かった。

 

そういえば幻想殺しのある程度の謎が解明された巻でもあった。曰はく、魔神が世界を作り替えた後で、元の世界の形を思い出すための基準点だそうで。なんでそんなものが上条当麻の右手に宿ったか~とかはまだ語られず。シリーズ通してのお話もちょいちょい回収してくれるのはありがたいですね。

 

で、本編の内容。3巻、4巻と誰かの掌の上で転がされたことで、今回は流石に慎重になる上条さん。だったが、雷神トールに喝を入れられていつもの上条さんに。タッグを組んでフロイラインを救出するため窓の無いビルに挑む。窓の無いビルに杭をぶち込む一連の流れは、垣根帝督が一方通行の反射を破ったときのアレを思い出しましたねぇ。グレムリンの魔術師に色々使われてるあたりアレイスターちゃんも管理が杜撰すぎやしないか?とも思いつつ。『新入生』『バゲージシティ』『木原加群』などのキーワードもちょいちょい登場し、新約の続編って雰囲気もムンムン立ってる。雰囲気と言えば、上条さん主体となって”禁書目録”っぽさがちゃんと出てきたようにも思う。1巻は居なかったし、2巻は説明巻だし、4巻は木原乱闘バゲージブラザーズだったしね。3巻は…ノーコメントで。物語の雰囲気というよりは、登場人物の雰囲気というか。物語の雰囲気自体は新約らしさ全開です。

 

今回は一端覧祭編前編というか…全体的に種まき回でした。ので、最後まで読んでも何も解決しないのである。なんと上条ちゃん撃たれて病院に運ばれるのである。それなのに上条さんは病院を抜け出してしまうのだった…第5巻、完!。とは言え、5巻の冒頭時点ではいつものようにインデックスに嚙みつかれそうになってるあたり、無事だということは分かってる。背中にへばりついている女の子の正体は…謎です。

行間などで本筋と関係のない場面が映されていることもあったが、次巻に向けて役者を集めているような雰囲気だった。新約6巻の表紙は”蚕の繭”や”蛹”呼ばわりされていたていとくん、リハビリがてら料理に精を出す麦野、出会う厨房すべて狂わせるボーイorガールのセロリという、レベル5の3人ということで、暗部編再来のようなテンションで読めるのかな?と期待しています。

 

今回はこの辺りで。今のところ新約4巻以降は新約として楽しめている気がします。ページを捲りたくなる衝動も新約4巻を超える程度にはあった。2日で全部読んじゃったよ。ラノベ自体久しぶりに読んだけど、いいもんだね。

ただ、これを旧約から地続きで読んでいたら今ほど素直に楽しめなかっただろうなという気持ちもある。当時はフィアンマ倒した後はアレイスターの話に行くと思ってたからね…。そっちほっぽってグレムリンなんて出された日にゃあもう「あぁ、これは…引き延ばしかぁ…」ってゲンナリしたもんよ。今はもう9巻というご褒美が待っていることや、18巻あたりでアレイスターの話に入ってくれるということも分かっているので読み進め甲斐があります。次も頼むぞ…?