ピンクのシリコン(非貫通)

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とあるオタクの懐古目録 禁書3期&新約1巻雑感

先月末、とある魔術の禁書目録ⅢのBD-BOX発売を記念して、禁書目録Ⅲが一挙配信されていたのを見て禁書熱…というよりアニメ全般に対する興味が少しだけ再燃した。ついでにとあるifも始めました。プリコネと似たような盆栽システムで始めやすかった。あと発表当時はあまり食指が動かなかった劇場版とある魔術の禁書目録も見た。面白かったです。全体的に人気キャラ全員を動かそうとしてごった煮になってる印象もあるけれど、お祭り感が良かった。

 

まぁ、きっかけとなった3期自体は正直期待外れというか…部分的にいいシーンはあったんだけど(垣根VS一方通行の空中戦とか)、全体的に見ると微妙だなぁって。放送当時も見てたんだけど、5話まで見てかな~りガックシ来たのでそこから先は見なかった。だってね、俺が禁書で一番好きだった、厨房の頃憧れに憧れ、待ちに待った垣根帝督VS一方通行が期待外れだったら怖いじゃない。テッラは原作14巻時点で「神の右席の中で一番弱そう…」って思っちゃったからそこまで期待はしてなかった(だって天罰だの聖人&右席だの聖なる右だのと比べるとどうしても…ねぇ?)。

結局、今回の一挙配信で最後まで見たんだけどもね。垣根帝督VS一方通行の空中戦は良かったです。一方通行の能力表現は正直チープでダサかったけど(黒翼に合わせてきたのかもしれないけどアレはねぇだろ)、未元物質の異物感や「ゴキゴキ」いってる効果音は良かった。BGMも良かったわね。あとビルの側面に垂直に立つ一方通行のカットなんかもかっこよかった。その後よ。饅頭大爆発&モグラ叩き。一気に力尽きた感が…。暗部編なんて当時から「最悪3期が無かったとしてもここだけでいいからOVA化してくれ!」って声もあったし、俺もそう思ってた。それがまさかここまでダイジェストになるとは。その後も一応見てはみたものの、集中力が持たなかったので作業をしつつ横目で見る感じに。全体的に急ぎ足なのと演出が酷い。禁書2期も割とダイジェスト気味なところはあったけど、それでも本筋は見えたし各キャラの動機や目標は分かってた(とは言え10年前の記憶)(余談だけど当時の俺は、禁書2期が若干ダイジェスト気味だった理由は早く3期の盛り上がる部分を描くためだと思ってた)。

一方で今回の禁書3期は旧約14巻~22巻までの出来事をそのまま切り張りして羅列したような、1本のアニメとしてみたときに何が何やら分からないような完成度だった。何が起こったかは分かるけど、どうしてそうなったかの部分がイマイチ分かりづらいし、溜めが無いから展開も微妙に感じちゃうし。戦闘シーンも同じ動きを繰り返す苦肉の策って感じのがちらほら見られたし。

とにかく禁書3期は全体的に色々と足りてない感じがした。もうちょっと時間をとってしっかり作るか、いっそアニメ版ではドラゴン編(旧約19巻)で終わらせるか、暗部編全カットなり重要な部分以外をアニオリでなんとかしてでも神の右席との戦いを描き切るかのどちらかに振った方がよかったんじゃないかと思うが…それももう今は昔。

 

まぁ文句ばっかつらつら書いたけど、やっぱりあの頃の物語の続きが見れるってのはよかったです。OPが川田まみじゃなくてビビったけどかっこよかったし。OP後継は禁書2期でEDを担当した黒崎真音。メモリーズラストもMagic∞Worldもイントロ聞いただけで当時を思い出して泣きそうになる。

 

 

等々、3期を見た結果、「俺の禁書がこんなにつまらないわけがない」という思いが強くなり、約10年前に脱落した新約を再び読み進めてみることに。確か自分が買っていたのは新約3巻だったか4巻だったかまで。アニメ1期の2期の間くらいに原作を買い始めて、旧約ロシア編あたりで原作に追いついた記憶があります。ただ、新約の序盤がまぁ盛り上がらなかった。正直、今回読み返すと新約1巻から割と面白かったんだけど、直前に禁書2期&ロシア編完結というめちゃくちゃ面白い部分を読んで(視て)いたからか微妙に肩透かしを食らったような気分に。続く新約2巻では上条、セロリ、浜面withバードウェイのこれまでのあらすじ&魔術解説が半分、神裂が要塞を落とすまでが半分、そして最後に次なる敵である「グレムリン」の名前が出てきて終了。新約3巻は全く覚えていない()。このあたりで俺は「いつ完結するんや…ってかどうなったら完結するんや…」という思いが強くなりだし、また、お小遣い事情が厳しくなったこともあり、禁書2期も割と売れていたこともあって「続きはアニメ3期がやるあたりでまとめて買おう!」と愚かな決断を下す。正直旧約終盤~新約に入ってからは規模が大きすぎて想像しづらい描写が増えたこともあって、すらすら読むのがつらかった。この辺も「アニメを待とう」と思った理由の一つ。んで、待てど暮らせど3期が来なかったわけです。

 

新約1巻の感想を書こうと思ってただけなのに思い出話が伸びちゃった。まぁ色々あって新約1巻を再び読んでみたと。流石に昔買ったものを再び買いなおすってのは嫌なので、電撃ノベコミで読んでいます。幻想殺しの少年が登場しない1巻ということで、「まぁ生きてるんだろうけど、どのあたりで出てくるんだろうな」とドキドキしながら読んでいた記憶。

序盤はWW3のエピローグ&一方通行と浜面の新生活みたいなものが描かれている。しかし、クローンとは言え人間の足を引きちぎったり、指をガムみたいにして噛んでいた頃と比べると丸くなったなぁ…。悪党悪党言ってた頃の自分を俯瞰して見れるようになってきているような描写もあったし、日常生活を送る努力をするような描写もあったりと良い感じに成長(あるいは迷走)がみられるキャラだと思う。もちろん俺が当時一番好きだったキャラが一方通行というこもあって、贔屓して見ている部分もあると思いますが。

浜面は相変わらず超浜面。こっちパートはどちらかと言えばアイテムの面々の描写のが見どころだった。フレ/ンダの墓参りとかね。

んでまぁ中盤以降では浜面が大活躍。駒場が可愛がっていたフレ/ンダの妹(フレメア)を助けるためにパワードスーツを着込んで、大爆走。色々あってセロリも参戦し、新入生に攫われたフレメアを回収するために色々動く…というのが新約1巻。ざっくりまとめると、旧約編エピローグ&新約編プロローグのような巻だった。それを滅茶苦茶伸ばした感じ。ハッタリ効かすのは良いんだけど、効きすぎてイメージが湧きにくい。というか歳食って想像力と中二力が落ちただけかもしれない。旧約もこんなもんだっけ?あとこのあたりから露骨にネットスラング的なものやハーレム物っぽい描写が直接的になった気がする(ハーレム描写は旧約後半からそんなもんだったか?)(気のせいかもしれない)。個人的に禁書は魅力的な男キャラ比率がラノベにしては高いのも好きな部分だったのでハーレム描写はあんまりいらない派。

しかし上条さんが出てきたときの安心感は当時より強く感じるようになった。何故だろう、分からん。禁書3期以降、とあるifで復習がてらシナリオを読んだりしているんだけど、上条さんへの好感度は昔よりも今の方が高いかもしれない。歳食って捉え方が変わったんだろうか。

 

しかし、やっぱりとあるは面白かった。一度ガーッとハマって、そこから高2病となって離れ、再び「やっぱり面白いじゃねぇか!」って戻ってこれるコンテンツだと思う。BUMP OF CHICKENみたいな感じ。時間をおいてみることで世界観や設定への見方も変わってきてると思う。厨房の頃はマジで学園都市に行きたかったし、超能力開発とか受けたかったけど、今となってはもうこんなヤバイ場所には絶対に行きたくない。マッドサイエンティストの人体実験場じゃんよ。あと、当時は他にもラノベ原作アニメを見ていた記憶があるけれどほとんど忘れちゃったし、未だに覚えているのが禁書目録なあたり、俺としては思い入れの強い作品だったんだと思う。個人的にはあまり面白い印象の無い新約だけど、読者の感想を見てみるとオティヌスと18巻以降の話は評判がいいし、なによりアレイスターとの物語にある程度の決着がつくらしいのでそのあたりまでは読みたい。ちょっと賛否両論の上里編で脱落しないかだけが心配だけど、また読んだら感想でも書いてみようと思う。

 

今回はこの辺りで。禁書3期の範囲はとあるifが救ってくれ。